全員が笑える場所をつくりたい
YOSHIMOTO RYUTA
吉元 竜太
株式会社OIL BEES
鹿児島県出身。2002年に自衛隊へ入隊し、4年間勤務。その後、飲食業界を中心に複数企業で経験を積む。「自分らしい働き方」への模索を続け、2023年に個人事業としてOIL BEESを創業。2024年10月に法人化。食用油の販売・廃食用油の回収・再資源化事業を展開し、環境配慮型のワンストップサービスで急成長を遂げている。
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AICHI
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環境と経済を両立させている会社
名古屋市を拠点に、飲食店から出る「廃食用油」を回収し、再生燃料へと生まれ変わらせる。株式会社OIL BEESの代表・吉元竜太さんは、そんなサーキュラーエコノミー(循環型経済)の最前線で走り続けています。創業からわずか1年で、取引店舗は全国2,000店を超える破竹の勢い。その背景には、環境への配慮だけでなく、人との関わりを何より大切にしてきた姿勢がありました。「誰かと一緒に笑って働ける場所をつくりたい」その想いが、油の一滴まで無駄にしない仕組みを生み出しています。
Q:OIL BEESの事業内容について教えてください。
A(吉元さん):主な事業は、飲食店から出る使用済みの食用油を回収し、リサイクル燃料として再利用することです。回収した油は提携先で精製され、ジェット燃料などに生まれ変わります。これにより二酸化炭素の排出を大幅に抑え、カーボンニュートラルの実現に貢献しています。この事業を選んだのは、父が風力発電や太陽光事業に携わっていた影響も大きいですね。環境に関心を持つのは、ある意味で自然な流れでした。
また弊社では、食用油の販売から回収・再資源化までをワンストップで提供しています。仕入れから再利用まで一貫して自社で完結できる体制は、同業他社にはあまりありません。価格だけでなく、飲食店が抱える「廃棄・衛生・コスト管理」の課題をまとめて解決できる点が、当社の強みです。
Q:OIL BEESの事業内容について教えてください。
A(吉元さん):主な事業は、飲食店から出る使用済みの食用油を回収し、リサイクル燃料として再利用することです。回収した油は提携先で精製され、ジェット燃料などに生まれ変わります。これにより二酸化炭素の排出を大幅に抑え、カーボンニュートラルの実現に貢献しています。この事業を選んだのは、父が風力発電や太陽光事業に携わっていた影響も大きいですね。環境に関心を持つのは、ある意味で自然な流れでした。
また弊社では、食用油の販売から回収・再資源化までをワンストップで提供しています。仕入れから再利用まで一貫して自社で完結できる体制は、同業他社にはあまりありません。価格だけでなく、飲食店が抱える「廃棄・衛生・コスト管理」の課題をまとめて解決できる点が、当社の強みです。
社員にも、お客様にも、両方満足してもらいたい
Q:OIL BEESを立ち上げた当初、どんな思いを持っていましたか?
A:最初は「自分のため」「家族のため」に始めた事業でした。私自身、会社員時代は何度も転職を経験しました。理由は単純で、「やりたいことをやれない」環境に限界を感じていたからです。OIL BEESでは、年齢や経歴に関係なく、やる気のある人が挑戦できる環境を用意しています。実際、メンバーの半分は異業種からの転職です。自分が苦しんだ経験を、次の世代に生かせる会社にしていきたいと考えています。
Q:会社のメンバー構成や働き方にも特徴がありますね。
A:はい。現在の社員は全員、昔からの友人です。求人を出したことはなく、「一緒にやろう」という声かけで自然と集まりました。よく「友達と会社をやるのは難しい」と言われますが、私たちはむしろその関係性が強みです。お互いをよく知っているから、できることとできないことを理解し合える。そして、会社の仕組みも少し変わっています。給与は、社員が「自分はいくら稼ぎたい」と希望額を伝え、会社が「ではそのために何を一緒にやろうか」と話し合う形です。数字の交渉ではなく、人生設計の共有なんです。働く人の満足がなければ、取引先の満足も続かない。だからこそ「社員満足」と「取引先満足」、その両方を軸にしています。
A:最初は「自分のため」「家族のため」に始めた事業でした。私自身、会社員時代は何度も転職を経験しました。理由は単純で、「やりたいことをやれない」環境に限界を感じていたからです。OIL BEESでは、年齢や経歴に関係なく、やる気のある人が挑戦できる環境を用意しています。実際、メンバーの半分は異業種からの転職です。自分が苦しんだ経験を、次の世代に生かせる会社にしていきたいと考えています。
Q:会社のメンバー構成や働き方にも特徴がありますね。
A:はい。現在の社員は全員、昔からの友人です。求人を出したことはなく、「一緒にやろう」という声かけで自然と集まりました。よく「友達と会社をやるのは難しい」と言われますが、私たちはむしろその関係性が強みです。お互いをよく知っているから、できることとできないことを理解し合える。そして、会社の仕組みも少し変わっています。給与は、社員が「自分はいくら稼ぎたい」と希望額を伝え、会社が「ではそのために何を一緒にやろうか」と話し合う形です。数字の交渉ではなく、人生設計の共有なんです。働く人の満足がなければ、取引先の満足も続かない。だからこそ「社員満足」と「取引先満足」、その両方を軸にしています。
10分の会話には100枚の報告書より価値がある
Q:事業の中で特にこだわっている取り組みはありますか?
A:飲食店から回収した油は、単なる廃棄物ではなく、店舗の「品質データ」でもあります。油の酸化度や汚れ具合を数値化することで、食中毒のリスクを防ぎ、「この店は安心できる」という信頼につなげることができます。実際に100店舗以上展開している企業でも、各店舗の品質を均一に保つのは難しい。OIL BEESでは、油の状態を分析しながらサポートすることで、フランチャイズ展開を支える役割も果たしています。さらに、油を入れる専用容器の衛生面にも力を入れています。汚れた容器は虫を呼びやすく、飲食店にとっては深刻な問題です。そこで、定期的に清潔な容器と交換するサービスを導入しました。地球に優しい・店舗に優しい・会社に優しい。三方良しの仕組みを目指しています。
Q:飲食店との関係づくりで大切にしていることは?
A:取引先を「顧客」ではなく「仲間」だと考えています。たとえば、油を回収するだけなら正直、どの会社でもできます。でも、私たちはその先を見ているんです。回収した油の状態を分析することで、店舗ごとの調理環境や品質をフィードバック。結果として、食中毒リスクを減らすだけでなく、「あの店は管理がしっかりしている」という評価にもつながる。それが信頼を生み、次の契約へと広がっていくのです。どんなに事業が拡大しても、私は現場に出ることをやめません。現場にこそ課題があり、現場にしか本音がない。油を汲みながら会話する10分間が、100枚の報告書よりも価値があると感じています。
A:飲食店から回収した油は、単なる廃棄物ではなく、店舗の「品質データ」でもあります。油の酸化度や汚れ具合を数値化することで、食中毒のリスクを防ぎ、「この店は安心できる」という信頼につなげることができます。実際に100店舗以上展開している企業でも、各店舗の品質を均一に保つのは難しい。OIL BEESでは、油の状態を分析しながらサポートすることで、フランチャイズ展開を支える役割も果たしています。さらに、油を入れる専用容器の衛生面にも力を入れています。汚れた容器は虫を呼びやすく、飲食店にとっては深刻な問題です。そこで、定期的に清潔な容器と交換するサービスを導入しました。地球に優しい・店舗に優しい・会社に優しい。三方良しの仕組みを目指しています。
Q:飲食店との関係づくりで大切にしていることは?
A:取引先を「顧客」ではなく「仲間」だと考えています。たとえば、油を回収するだけなら正直、どの会社でもできます。でも、私たちはその先を見ているんです。回収した油の状態を分析することで、店舗ごとの調理環境や品質をフィードバック。結果として、食中毒リスクを減らすだけでなく、「あの店は管理がしっかりしている」という評価にもつながる。それが信頼を生み、次の契約へと広がっていくのです。どんなに事業が拡大しても、私は現場に出ることをやめません。現場にこそ課題があり、現場にしか本音がない。油を汲みながら会話する10分間が、100枚の報告書よりも価値があると感じています。
苦労の中にヒントは必ずある
Q:今後の展望を教えてください。
A:現在は愛知・三重・岐阜の東海エリアと、大阪を中心に展開しています。今後は、全国各地で回収ネットワークを広げていきたいと考えています。また、2026年3月にはインドネシアでの油回収事業がスタートする予定です。将来的にはマレーシアやシンガポールにも展開したいですね。実は現地では、飲食業が盛んな一方で廃油問題が深刻化しており、日本の技術や仕組みを活かすチャンスがあるんです。働く仲間、取引先、そして顧客。全員が成長しながら幸せを感じられる…そんな状況を、海外でも展開していきたいですね。
油の一滴から社会の仕組みを変える…創業わずか1年で2,000店舗との取引を見込むOIL BEES。家族の時間を守るために始まった挑戦は、仲間と共に環境と地域を支える事業へと育ちつつあります。吉元さんの言葉どおり、「一歩踏み出す勇気」が、次の未来を動かしていました。
「やりたいことがあっても、最初の一歩を踏み出すのは本当に勇気がいります。でも、その一歩を踏み出した瞬間に、景色が変わるんです。苦労の中にヒントは必ずありますから。大事なのは、「どうせ無理」ではなく「どうしたらできるか」を考えることです。行動すれば、失敗も成功もすべて経験になります。経験を重ねた人ほど、誰かに優しくなれる。だからこそ、恐れずに挑戦してほしいと思います」
A:現在は愛知・三重・岐阜の東海エリアと、大阪を中心に展開しています。今後は、全国各地で回収ネットワークを広げていきたいと考えています。また、2026年3月にはインドネシアでの油回収事業がスタートする予定です。将来的にはマレーシアやシンガポールにも展開したいですね。実は現地では、飲食業が盛んな一方で廃油問題が深刻化しており、日本の技術や仕組みを活かすチャンスがあるんです。働く仲間、取引先、そして顧客。全員が成長しながら幸せを感じられる…そんな状況を、海外でも展開していきたいですね。
油の一滴から社会の仕組みを変える…創業わずか1年で2,000店舗との取引を見込むOIL BEES。家族の時間を守るために始まった挑戦は、仲間と共に環境と地域を支える事業へと育ちつつあります。吉元さんの言葉どおり、「一歩踏み出す勇気」が、次の未来を動かしていました。
「やりたいことがあっても、最初の一歩を踏み出すのは本当に勇気がいります。でも、その一歩を踏み出した瞬間に、景色が変わるんです。苦労の中にヒントは必ずありますから。大事なのは、「どうせ無理」ではなく「どうしたらできるか」を考えることです。行動すれば、失敗も成功もすべて経験になります。経験を重ねた人ほど、誰かに優しくなれる。だからこそ、恐れずに挑戦してほしいと思います」