“みらい”へ命をつなぎ続ける
MURATA YASUTAKA
村田 泰隆
ARTクリニックみらい
1969年、愛知県西三河生まれ。名古屋大学医学部卒業。安城更生病院、名古屋大学大学院、IVF大阪クリニック、エンジェルベルクリニック不妊センター長などを経て、2016年に現在の「ARTクリニックみらい」を開院。年間約800人の妊娠「卒業者」を送り出し、開院以来の累計では7,000人に達する。生殖医療専門医として体外受精・顕微授精をはじめとする最先端治療を行う一方、おふたりの妊娠力を高めながらの『より自然な妊娠』の追及も行っており、「プレコンセプションケア(妊娠前の身体ケア)」の重要性も唱えている。
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AICHI
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不妊に悩むご夫婦に「未来」を届けるクリニック
ARTクリニックみらいは、体外受精や顕微授精といった最先端のART(生殖補助技術)を備えた不妊治療施設で、年間約800組のご夫婦を「妊娠卒業」へ導いており、その数は日本国内の出生児の約900人に1人、愛知県内の60人に1人以上にあたるといいます。「妊娠はゴールではなく、未来のはじまりです」村田泰隆院長のまなざしは、目の前のご夫婦から、生まれ来る赤ちゃんとその家族、さらにその次の世代、未来へと向いています。
Q:改めて「ARTクリニックみらい」とはどんなクリニックですか?
A(村田さん):赤ちゃんがほしい、というご夫婦に対して、必要に応じて生殖補助技術(ART)を駆使して「妊娠」をお届けする、一言でいえば「子授け」専門のクリニックです。出産まではカバーできないため、安定期に入ったところで分娩施設へ紹介しています。これを現場では「卒業」と呼んでいます。「ART」とは「Assisted Reproductive Technology(生殖補助技術)」の略で、体外受精・顕微授精などの妊娠をサポートする技術のことです。来院されるご夫婦の目的はただ一つ「赤ちゃんを授かりたい」。私たちの使命は「お子様を授けたい、望む未来をお届けしたい」。とても分かりやすい関係ですね。チーム全員がその一点を見つめ、日々診療にあたっています。
Q:改めて「ARTクリニックみらい」とはどんなクリニックですか?
A(村田さん):赤ちゃんがほしい、というご夫婦に対して、必要に応じて生殖補助技術(ART)を駆使して「妊娠」をお届けする、一言でいえば「子授け」専門のクリニックです。出産まではカバーできないため、安定期に入ったところで分娩施設へ紹介しています。これを現場では「卒業」と呼んでいます。「ART」とは「Assisted Reproductive Technology(生殖補助技術)」の略で、体外受精・顕微授精などの妊娠をサポートする技術のことです。来院されるご夫婦の目的はただ一つ「赤ちゃんを授かりたい」。私たちの使命は「お子様を授けたい、望む未来をお届けしたい」。とても分かりやすい関係ですね。チーム全員がその一点を見つめ、日々診療にあたっています。
「みらい」へ繋げる思いをクリニック名に
Q:産婦人科、さらに生殖医療を専門に選んだきっかけは?
A:学生時代、腕力もなく全く体育会系でもないんですが、手に職をと考えて、手術など手技を伴う科に関心を持っていました。研修医時代に分娩に立ち会ったとき、赤ちゃんが誕生するダイナミックな瞬間に圧倒され、“生命の神秘”、そしてそこに連綿と受け継がれてきた人類の歴史を感じました。「命をつなぐ」「みらいに繋がる」そんな空気に引き込まれ…気が付いたら産婦人科を選択。自分でも予期しない展開でしたね。大学院時代は周産期チームの配属となり胎盤の研究を行いながら日夜分娩に携わっていましたが、自身の病気や当時大変だった育児などをきっかけに、もっとも関心のあった「生殖医療」の分野に飛び込む決断をしました。当時の苦境のおかげで、現在の、日々醍醐味を感じる“命を授ける”道、飽くなきライフワークに出会えたことは、偶然の重なりでしたが、運命だったかもしれませんね。
Q:クリニック名の「みらい」には、どんな想いが込められているのでしょうか?
A:開院時、スタッフらにクリニック名を発表すると「みらい…?」と違和感満載の微妙な反応でしたね(笑)。でも私は、この一言に理念のすべてを込めたつもりです。我々の任務は、妊娠という結果を届けるだけでなく、無事に出産していただき、ご家族の幸せな人生につなげること。生命がリレーされることで歴史がつながり次世代「みらい」が生まれる。その「みらい」が幸せなものであってほしい。そんな思い、願いをクリニック名に込めています。スタッフも今となっては違和感もなくなり、この名称に誇りを感じている、と私は思っています。今回の企画にノミネートされたのもこの名称のお陰でしょうし、今となっては私もこの名称に誇りを感じています。
Q:2025年で開業から10年目を迎えます。これまでの歩みと成果を教えてください。
A:はい。2016年に当院を開業しましたが、そこから2025年現在に至るまでに、年間の「妊娠卒業者数」(安定期に入り分娩施設に紹介した患者さん)は開業当初の年間約600名から、現在は800名ほどとなっています。これまで送り出してきた「みらい」は、およそ7000組ほど。スタッフ全員、チーム一丸で取り組んできた結果です。毎月の妊娠卒業者数をカウントし、記録を更新できたとき、効率的に結果が出せた場合は、皆で成果を喜び合う。そんな文化が根づいています。命をつなぐ、同じ目標に向かってチームに一体感を醸すこと、現場における大切な要素と考えて取り組んでいます。
A:学生時代、腕力もなく全く体育会系でもないんですが、手に職をと考えて、手術など手技を伴う科に関心を持っていました。研修医時代に分娩に立ち会ったとき、赤ちゃんが誕生するダイナミックな瞬間に圧倒され、“生命の神秘”、そしてそこに連綿と受け継がれてきた人類の歴史を感じました。「命をつなぐ」「みらいに繋がる」そんな空気に引き込まれ…気が付いたら産婦人科を選択。自分でも予期しない展開でしたね。大学院時代は周産期チームの配属となり胎盤の研究を行いながら日夜分娩に携わっていましたが、自身の病気や当時大変だった育児などをきっかけに、もっとも関心のあった「生殖医療」の分野に飛び込む決断をしました。当時の苦境のおかげで、現在の、日々醍醐味を感じる“命を授ける”道、飽くなきライフワークに出会えたことは、偶然の重なりでしたが、運命だったかもしれませんね。
Q:クリニック名の「みらい」には、どんな想いが込められているのでしょうか?
A:開院時、スタッフらにクリニック名を発表すると「みらい…?」と違和感満載の微妙な反応でしたね(笑)。でも私は、この一言に理念のすべてを込めたつもりです。我々の任務は、妊娠という結果を届けるだけでなく、無事に出産していただき、ご家族の幸せな人生につなげること。生命がリレーされることで歴史がつながり次世代「みらい」が生まれる。その「みらい」が幸せなものであってほしい。そんな思い、願いをクリニック名に込めています。スタッフも今となっては違和感もなくなり、この名称に誇りを感じている、と私は思っています。今回の企画にノミネートされたのもこの名称のお陰でしょうし、今となっては私もこの名称に誇りを感じています。
Q:2025年で開業から10年目を迎えます。これまでの歩みと成果を教えてください。
A:はい。2016年に当院を開業しましたが、そこから2025年現在に至るまでに、年間の「妊娠卒業者数」(安定期に入り分娩施設に紹介した患者さん)は開業当初の年間約600名から、現在は800名ほどとなっています。これまで送り出してきた「みらい」は、およそ7000組ほど。スタッフ全員、チーム一丸で取り組んできた結果です。毎月の妊娠卒業者数をカウントし、記録を更新できたとき、効率的に結果が出せた場合は、皆で成果を喜び合う。そんな文化が根づいています。命をつなぐ、同じ目標に向かってチームに一体感を醸すこと、現場における大切な要素と考えて取り組んでいます。
「結果」を届ける重要性
Q:医師として、そして経営者として心がけていることは?
A:この分野は、顧客の要望が明確にただ一つ、それに対して応えることができたのか、成果の有無も明確です。ですから医師としても経営者としても「結果を出す」重要性を何よりも強く意識しています。魔法の方法はありませんので、常に確率のより高い選択肢を提案、ご夫婦に選択してもらうことを心がけています。治療法の選択のみならず、生活習慣、時間の使い方も含めてです。神でもなく、全ての方に結果とはいきませんが、「みらいに通って良かった」と感じてもらえるよう、誠実にご夫婦の将来に向き合います。一方で、生殖医療の技術がどれだけ進歩しても、自然な妊娠の尊さを忘れてはいけないとも感じています。生殖補助医療はあくまで補助、“アシスト”に過ぎません。ご夫婦の自然妊娠力を高め、一部を我々がお手伝いする。ご夫婦の将来にわたる健康、ご家族の幸せな「みらい」を思い描きながら診療に当たっています。
Q:スタッフの皆さんとのチームワークで大切にしていることは?
A:そもそも医療は一人の力では成り立ちません。特に生殖医療は、医師・看護師・培養士・事務など、すべての専門職が力を合わせないと結果を出せない分野です。そこで私が意識しているのは「各部署が専門性を発揮しつつ、お互いを尊重して連携、同じ方向にむかって一つの仲間になること」。通院中のご夫婦がお子様を授かって卒業する際、スタッフ自身が自分のことのように喜んでいる姿を見ると、経営者としても嬉しい限りです。ご夫婦、スタッフ、また私自身も共有できる、この‘喜び‘が、この仕事の原動力であり、クリニックの一体感につながっていると感じています。
A:この分野は、顧客の要望が明確にただ一つ、それに対して応えることができたのか、成果の有無も明確です。ですから医師としても経営者としても「結果を出す」重要性を何よりも強く意識しています。魔法の方法はありませんので、常に確率のより高い選択肢を提案、ご夫婦に選択してもらうことを心がけています。治療法の選択のみならず、生活習慣、時間の使い方も含めてです。神でもなく、全ての方に結果とはいきませんが、「みらいに通って良かった」と感じてもらえるよう、誠実にご夫婦の将来に向き合います。一方で、生殖医療の技術がどれだけ進歩しても、自然な妊娠の尊さを忘れてはいけないとも感じています。生殖補助医療はあくまで補助、“アシスト”に過ぎません。ご夫婦の自然妊娠力を高め、一部を我々がお手伝いする。ご夫婦の将来にわたる健康、ご家族の幸せな「みらい」を思い描きながら診療に当たっています。
Q:スタッフの皆さんとのチームワークで大切にしていることは?
A:そもそも医療は一人の力では成り立ちません。特に生殖医療は、医師・看護師・培養士・事務など、すべての専門職が力を合わせないと結果を出せない分野です。そこで私が意識しているのは「各部署が専門性を発揮しつつ、お互いを尊重して連携、同じ方向にむかって一つの仲間になること」。通院中のご夫婦がお子様を授かって卒業する際、スタッフ自身が自分のことのように喜んでいる姿を見ると、経営者としても嬉しい限りです。ご夫婦、スタッフ、また私自身も共有できる、この‘喜び‘が、この仕事の原動力であり、クリニックの一体感につながっていると感じています。
チームで楽しみながら「ひと組でも多くの夫婦に幸せを」
Q:今後の展望を教えてください。
A:「未来へ命をつなぐこと」をこれからも続けます。科学技術の進歩は目覚ましく、生殖に関わる社会も変化しています。新しい技術・情報を常に取り入れ、時代のニーズに合わせ、未来につながる医療を提供し続けていく所存です。少子高齢化が進む中、愛知県は全国でも比較的若い世代が多く、人口減少のスピードが緩やかな地域です。活気ある愛知県の未来を願う生粋の愛知県人です。妊娠卒業者数をKPIとし、確率・効率も意識し、チーム一丸で競技を楽しむように「ひと組でも多くの夫婦に幸せを」。愛知県の、日本の、また世界のより良い未来につながる存在でありたいと考えています。
生殖医療という最前線で、「命をつなぐ」ことに情熱を注ぎ続けるARTクリニックみらい。村田さんが牽引するその歩みは、医学の発展だけでなく、地域の“未来づくり”そのものでもあります。ARTクリニックみらいが届けるのは、人の想い。今日もこの場所から、新しい“みらい”が静かに芽吹いています。
「今を生きる私たちはみな、生まれた瞬間から“奇跡の存在”・”選ばれし存在”であることを知ってほしいと思います。私たちの命は、一つの卵子と、億単位のおびただしい精子の中から“熾烈な競争を勝ち抜いた一つの精子”が出会うことから始まります。生まれた時点で「オリンピックで金メダル」「日本でNo.1」級の選ばれし唯一無二の存在なのです。まあ最近では、我々ARTの介入で、顕微鏡を覗く培養士の目にとまった“たまたま選ばれた一つの精子”によることもありますが…(笑)。いずれにせよ、奇跡の存在であることには変わりありません。
だからこそ、皆、祖先から引き継いだ奇跡の“命”を大切にしてほしいと思います。禍福は糾える縄の如し、人生には良いことも悪いことも起きますが、受け止め方、気持ちの在り方で、未来は変わる可能性を持ちます。未来はこれから作るもの、我々次第で変わるもの。みらいに希望をもって前進しましょう」
A:「未来へ命をつなぐこと」をこれからも続けます。科学技術の進歩は目覚ましく、生殖に関わる社会も変化しています。新しい技術・情報を常に取り入れ、時代のニーズに合わせ、未来につながる医療を提供し続けていく所存です。少子高齢化が進む中、愛知県は全国でも比較的若い世代が多く、人口減少のスピードが緩やかな地域です。活気ある愛知県の未来を願う生粋の愛知県人です。妊娠卒業者数をKPIとし、確率・効率も意識し、チーム一丸で競技を楽しむように「ひと組でも多くの夫婦に幸せを」。愛知県の、日本の、また世界のより良い未来につながる存在でありたいと考えています。
生殖医療という最前線で、「命をつなぐ」ことに情熱を注ぎ続けるARTクリニックみらい。村田さんが牽引するその歩みは、医学の発展だけでなく、地域の“未来づくり”そのものでもあります。ARTクリニックみらいが届けるのは、人の想い。今日もこの場所から、新しい“みらい”が静かに芽吹いています。
「今を生きる私たちはみな、生まれた瞬間から“奇跡の存在”・”選ばれし存在”であることを知ってほしいと思います。私たちの命は、一つの卵子と、億単位のおびただしい精子の中から“熾烈な競争を勝ち抜いた一つの精子”が出会うことから始まります。生まれた時点で「オリンピックで金メダル」「日本でNo.1」級の選ばれし唯一無二の存在なのです。まあ最近では、我々ARTの介入で、顕微鏡を覗く培養士の目にとまった“たまたま選ばれた一つの精子”によることもありますが…(笑)。いずれにせよ、奇跡の存在であることには変わりありません。
だからこそ、皆、祖先から引き継いだ奇跡の“命”を大切にしてほしいと思います。禍福は糾える縄の如し、人生には良いことも悪いことも起きますが、受け止め方、気持ちの在り方で、未来は変わる可能性を持ちます。未来はこれから作るもの、我々次第で変わるもの。みらいに希望をもって前進しましょう」