お金は人の生き様を現す
KAJIMA KATSUYOSHI
梶間 勝善
マネーテラス株式会社
1985年、愛知県刈谷市生まれ。高校卒業後、臨床工学技士として10年間にわたり病院勤務。心臓外科や透析治療など、命を支える医療の現場に従事。17歳より続けてきた株式投資を武器に30歳で金融の世界に転身。営業経験を積むために海外不動産投資営業を、その後、投資助言業社での経験を経て、2018年独立、金融教育専門のFP事務所を設立。2022年「マネーテラス株式会社」と法人化。「儲けだけを追う金融教育を変える」を理念に掲げ、FPや一般の方へ“自分で考え、自分で選ぶ金融力”を育てる教育を展開している。
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AICHI
30
お金の先にある【思いやりの循環】の普及に努める会社
マネーテラス株式会社の金融教育は、単なる「お金の増やし方」ではありません。“誰のために”“何のために”を問う、まさに「生き方の教育」に近いものです。医療の現場で命と向き合い、金融の世界で挫折を経験したからこそたどり着いた、「お金の先にある“人の営み”を見つめる金融教育」…その哲学には、苦しみを乗り越えてきた一人の人間としてのリアルな言葉が詰まっています。マネーテラス株式会社の代表・梶間勝善さんはこう語ります。「お金は“命を扱う”くらい、丁寧に考えるべきものです」
Q:マネーテラスはどのような会社ですか?
A(梶間さん):うちは「金融教育」に特化したFP(ファイナンシャルプランナー)事務所です。他のFP事務所が保険や証券の販売を中心にしているのに対し、私たちは“教える”ことを中心にしています。「これを買えばいい」「この商品がおすすめ」という話ではなく、
“なぜそれを選ぶのか”“自分で判断できる力をどう育てるか”を重視しています。言うなれば魚を与えるのではなく、釣り方を徹底的に教える会社です。投資だけでなく、保険や住宅ローン、ライフプランなど、自分の人生に関わるお金の意思決定を“人任せにしない”こと…それがマネーテラスの教育理念です。
Q:マネーテラスはどのような会社ですか?
A(梶間さん):うちは「金融教育」に特化したFP(ファイナンシャルプランナー)事務所です。他のFP事務所が保険や証券の販売を中心にしているのに対し、私たちは“教える”ことを中心にしています。「これを買えばいい」「この商品がおすすめ」という話ではなく、
“なぜそれを選ぶのか”“自分で判断できる力をどう育てるか”を重視しています。言うなれば魚を与えるのではなく、釣り方を徹底的に教える会社です。投資だけでなく、保険や住宅ローン、ライフプランなど、自分の人生に関わるお金の意思決定を“人任せにしない”こと…それがマネーテラスの教育理念です。
人生が変わったある言葉
Q:そもそも、梶間さんがこの道を選んだきっかけは?
A:最初はまったく別の世界にいました。病院で臨床工学技士として10年働き、心臓手術や人工透析に携わっていました。でも、それまで流れで生きてきたので「人生を自分で選びたい」という気持ちが強くて、30歳で金融業界に挑戦したんです。ただ、転職してからが地獄でした。海外不動産投資の営業でトップセールスになったものの、その後、販売していた物件が詐欺案件に発展。知らないうちに加担した形となり、1億3000万円の賠償金と2億円の資産を失いました。家族も離れ、信用も仕事もすべてなくなった。本気で「もう終わりだ」と思いました。でも、そんな時に「お前の経験があるから救える人がいる」と言われたんです。あの言葉でようやく前向きになれました。人生が変わりましたね。
Q:そこから「教育」という形にたどり着いたのですね。
A:そうです。どれだけ儲けを出すことができるか?それだけを求められる世界で、当時の私は「アドバイス」だけをしてきました。良いことだけ並べて、お客様のお金を軽んじて扱い、【今だけ・自分だけ・お金だけ】に注目させて…まさに損得だけの世界です。結果、多大な損失を創り出してしまいました。そんな経験があるからこそ “教え育てること”に辿り着きました。自分で考え、判断し、行動できるようになってこそ、人は幸せになれる…だからこそ、すべてを捨てて“教育一本”に振り切りました。失うものはもう何もなかったから(苦笑)。それよりも、もう2度と同じことを繰り返させない!その覚悟を決めたのです。
A:最初はまったく別の世界にいました。病院で臨床工学技士として10年働き、心臓手術や人工透析に携わっていました。でも、それまで流れで生きてきたので「人生を自分で選びたい」という気持ちが強くて、30歳で金融業界に挑戦したんです。ただ、転職してからが地獄でした。海外不動産投資の営業でトップセールスになったものの、その後、販売していた物件が詐欺案件に発展。知らないうちに加担した形となり、1億3000万円の賠償金と2億円の資産を失いました。家族も離れ、信用も仕事もすべてなくなった。本気で「もう終わりだ」と思いました。でも、そんな時に「お前の経験があるから救える人がいる」と言われたんです。あの言葉でようやく前向きになれました。人生が変わりましたね。
Q:そこから「教育」という形にたどり着いたのですね。
A:そうです。どれだけ儲けを出すことができるか?それだけを求められる世界で、当時の私は「アドバイス」だけをしてきました。良いことだけ並べて、お客様のお金を軽んじて扱い、【今だけ・自分だけ・お金だけ】に注目させて…まさに損得だけの世界です。結果、多大な損失を創り出してしまいました。そんな経験があるからこそ “教え育てること”に辿り着きました。自分で考え、判断し、行動できるようになってこそ、人は幸せになれる…だからこそ、すべてを捨てて“教育一本”に振り切りました。失うものはもう何もなかったから(苦笑)。それよりも、もう2度と同じことを繰り返させない!その覚悟を決めたのです。
お金とは、生き様であり、想いの結晶
Q:FP(ファイナンシャルプランナー)向けの教育も行っていると伺いました。
A:はい。FP業界の多くは“手数料ビジネス”で成り立っています。保険を売らなければ生活できない、だから顧客の本音より「生活が成り立つように売りたい商品」を優先してしまう。そんな構造を変えたくて、FP自身が「顧客本位の提案」ができるようにする教育を始めました。うちの卒業生は、何より「本当にお客様のためになる提案」ができるようになったと喜ばれている。だからこそ保険業界の世界上位10%の成績を残しています。金融の業界は「どのくらい稼いだか?」が評価されますが、それよりももっと大切な“金融人としての誇り”を取り戻す教育なんです。
Q:教育の中で特に大切にしている考え方を教えてください。
A:お金の教育というと、どうしても効率やリターンばかり語られがちですが、私はお金のその先にある「人と未来」を大切にしています。投資とは、本来「企業と共に未来をつくる行為」です。だからこそ、誰のために使うお金なのか・そのお金は社会にどう貢献しているのかまで考える必要がある。今だけ、自分だけ、お金だけの金融教育では、社会も自分も豊かにはなれません。お金とは、生き様であり、想いの結晶です。それをどう使うかが、人生そのものを形づくると思っています。
A:はい。FP業界の多くは“手数料ビジネス”で成り立っています。保険を売らなければ生活できない、だから顧客の本音より「生活が成り立つように売りたい商品」を優先してしまう。そんな構造を変えたくて、FP自身が「顧客本位の提案」ができるようにする教育を始めました。うちの卒業生は、何より「本当にお客様のためになる提案」ができるようになったと喜ばれている。だからこそ保険業界の世界上位10%の成績を残しています。金融の業界は「どのくらい稼いだか?」が評価されますが、それよりももっと大切な“金融人としての誇り”を取り戻す教育なんです。
Q:教育の中で特に大切にしている考え方を教えてください。
A:お金の教育というと、どうしても効率やリターンばかり語られがちですが、私はお金のその先にある「人と未来」を大切にしています。投資とは、本来「企業と共に未来をつくる行為」です。だからこそ、誰のために使うお金なのか・そのお金は社会にどう貢献しているのかまで考える必要がある。今だけ、自分だけ、お金だけの金融教育では、社会も自分も豊かにはなれません。お金とは、生き様であり、想いの結晶です。それをどう使うかが、人生そのものを形づくると思っています。
金融教育を当たり前に
Q:今後の展望を教えてください。
A:今後5〜10年の目標は、金融キャリア教育を学校教育に根付かせることです。高校や専門学校で授業を担当しているんですが、投資の話をすると、2年前まで「NISAって何?」と誰も手を挙げなかった生徒たちが、今では全員が「知ってる!」と答えます。投資が身近になってきたのは確かです。でも、本当の金融教育はお金を増やすことではなく、“誰の役に立ちたいか”を考えることなんです。就職と投資は同じです。お金を投じるのも、時間をかけて働くのも、“自分が信じる価値”に向けて行う行為ですから。
だからそうした考え方を伝えるために、今後は学校や行政との連携を目指し、「金融×キャリア教育」を広げていく予定です。ゆくゆくは、金融教育が「学校の当たり前」になる社会をつくりたいですね。
命の現場で「生きる意味」を、金融の現場で「失う痛み」を知った男が導き出した答え…それは「お金の教育は生き方の教育」ということでした。梶間さん率いるマネーテラス株式会社は、今日も静かに、“思いやりが循環する金融”という新しい常識をつくり続けています。
「失敗しても、叩かれても、沈まなければ必ず誰かが手を差し伸べてくれる。だから腐らず、むしろ出過ぎた釘として生きていきたいですね。そして「お金の三大疾病」には気をつけてほしいです。“今だけ・自分だけ・お金だけ”で動くと、必ず心が貧しくなります。お金の先には必ず“人の営み”があります。絶対に思いやりをもって、お金を扱える人でいてください。お金は、あなたの生き方そのもの。どう使うかが、あなたの未来を決めるのです」
A:今後5〜10年の目標は、金融キャリア教育を学校教育に根付かせることです。高校や専門学校で授業を担当しているんですが、投資の話をすると、2年前まで「NISAって何?」と誰も手を挙げなかった生徒たちが、今では全員が「知ってる!」と答えます。投資が身近になってきたのは確かです。でも、本当の金融教育はお金を増やすことではなく、“誰の役に立ちたいか”を考えることなんです。就職と投資は同じです。お金を投じるのも、時間をかけて働くのも、“自分が信じる価値”に向けて行う行為ですから。
だからそうした考え方を伝えるために、今後は学校や行政との連携を目指し、「金融×キャリア教育」を広げていく予定です。ゆくゆくは、金融教育が「学校の当たり前」になる社会をつくりたいですね。
命の現場で「生きる意味」を、金融の現場で「失う痛み」を知った男が導き出した答え…それは「お金の教育は生き方の教育」ということでした。梶間さん率いるマネーテラス株式会社は、今日も静かに、“思いやりが循環する金融”という新しい常識をつくり続けています。
「失敗しても、叩かれても、沈まなければ必ず誰かが手を差し伸べてくれる。だから腐らず、むしろ出過ぎた釘として生きていきたいですね。そして「お金の三大疾病」には気をつけてほしいです。“今だけ・自分だけ・お金だけ”で動くと、必ず心が貧しくなります。お金の先には必ず“人の営み”があります。絶対に思いやりをもって、お金を扱える人でいてください。お金は、あなたの生き方そのもの。どう使うかが、あなたの未来を決めるのです」